首都圏と茨城・福島方面を快適に結ぶ特急「ひたち」。ビジネスから観光まで幅広く利用されていますが、さらにワンランク上の移動を叶えてくれるのがグリーン車です。今回は、その快適さの理由や設備、料金、そして予約のコツまで、利用前に知っておきたい情報を詳しくご紹介します。
特急ひたちのグリーン車で快適に移動できる理由
特急ひたちに使用されているE657系車両のグリーン車は、5号車に設定されています。普通車も十分に快適な車両ですが、グリーン車にはそれ以上の贅沢な空間が広がっています。移動時間を単なる「移動」ではなく、上質なリラックスタイムや集中できるワークタイムに変えてくれるのが、この車両の最大の魅力です。ここでは、なぜ特急ひたちのグリーン車がそれほどまでに支持されているのか、その具体的な理由を掘り下げていきます。
座席が広くて姿勢が崩れにくい
グリーン車の座席は、普通車に比べて一回り大きく設計されています。座席の間隔(シートピッチ)は1,160mmと非常に広く、足をゆったりと伸ばすことが可能です。普通車のピッチが920mmであることを考えると、その差は歴然です。また、座席自体の幅もゆとりがあり、隣の席との間には大型の肘掛けが設置されているため、プライベートな空間がしっかりと確保されています。
座面や背もたれには程よい硬さのクッションが採用されており、長時間の乗車でも体が沈み込みすぎず、疲れにくいのが特徴です。可動式のヘッドレストも付いているため、自分の体格に合わせて高さを微調整でき、首や肩への負担を軽減してくれます。深くリクライニングを倒しても、後ろの座席との間隔に余裕があるため、気兼ねなく自分に最適な角度でくつろげるのも嬉しいポイントです。
車内が落ち着いていて静かに過ごしやすい
特急ひたちのグリーン車は、1編成につき1車両のみ、しかも座席数は30席程度と限られています。そのため、不特定多数の人が頻繁に出入りする普通車に比べると、車内は非常に静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。ビジネス客や静かに旅を楽しみたい大人の方が多く利用しているため、大きな話し声や騒音に悩まされることが少なく、心穏やかに過ごすことができます。
足元にはカーペットが敷き詰められており、歩行時の音を吸収してくれる設計になっています。また、照明も普通車より少し落ち着いた色調になっており、目に優しい空間が演出されています。このように視覚・聴覚の両面でリラックスできる工夫が凝らされているため、読書に没頭したり、車窓の景色を眺めながら物思いにふけったりするのに最適な環境が整っています。
通勤・出張でも疲れにくいポイントが多い
ビジネスシーンでの利用において、移動中の疲労軽減は非常に重要な要素です。特急ひたちのグリーン車は、東京から水戸や日立、いわきといった長距離を移動する際の強い味方になります。ゆったりとした座席で体を休めることで、目的地に到着した際のスッキリとした感覚が全く違います。特に、朝早い時間帯の出勤や、一日の仕事を終えた後の帰宅時には、この快適さが大きなメリットとなります。
車内は空調管理が適切に行われており、季節を問わず快適な温度で過ごせます。また、最新のE657系車両は揺れを抑える装置が優れているため、高速走行中でも不快な振動が少なく、パソコン作業をしていても画面が揺れて目が疲れるといったストレスが最小限に抑えられています。仕事の準備を整える場所としても、あるいは完全にオフに切り替える場所としても、グリーン車は非常に価値のある空間です。
普通車との違いが体感できる場面がある
普通車も全席コンセント完備で非常にレベルが高い特急ひたちですが、グリーン車に足を踏み入れると、随所に散りばめられた「特別感」を肌で感じることができます。例えば、座席の素材には高級感のある布地が使われており、触り心地も抜群です。また、足元にはフットレストが装備されており、靴を脱いで足を休めることができるため、足のむくみが気になる方にも好評です。
さらに、グリーン車専用の荷物棚や、ゆとりある通路スペースなど、空間全体に余裕があります。満席に近い状態であっても、普通車のような圧迫感を感じることはほとんどありません。トイレや洗面所もグリーン車(5号車)のすぐ近くに設置されており、移動距離が短く済むのもさりげないメリットです。こうした小さな快適さの積み重ねが、全体としての満足度を大きく引き上げているのです。
グリーン車の時間を快適にするおすすめアイテム
移動時間をさらに充実させるために、便利なアイテムを用意しておくのも賢い選択です。ここでは、特急ひたちのグリーン車でのひとときを格上げしてくれる、おすすめのグッズをご紹介します。
Anker Soundcore P40i(ノイズキャンセリングイヤホン)
車内の走行音やわずかな雑音を遮断し、自分だけの世界に入り込むために欠かせないのがノイズキャンセリングイヤホンです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Anker Soundcore P40i |
| 特徴 | ウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載し、周囲の騒音に合わせて自動で強度を調整。最大60時間の長時間再生が可能。 |
| 公式サイト | Anker Japan 公式サイト |
Yogibo ネックピロー(コンパクトタイプ)
広い座席での仮眠をより深いものにしてくれるのが、体にフィットするネックピローです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Yogibo Neck Pillow Logo |
| 特徴 | 伸縮性の高い生地とビーズが首を優しくサポート。持ち運びに便利なサイズ感で長距離移動に最適。 |
| 公式サイト | Yogibo 公式サイト |
Anker PowerCore Slim 10000(モバイルバッテリー)
座席にコンセントはありますが、スマートフォンの急速充電や複数のデバイスを同時に使う場合にはモバイルバッテリーがあると安心です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Anker PowerCore Slim 10000 |
| 特徴 | 薄型で持ち運びやすく、iPhone 15を約2回充電できる大容量。傷がつきにくいメッシュ加工。 |
| 公式サイト | Anker Japan 公式サイト |
aimeve 3D立体アイマスク(遮光タイプ)
車内の明かりを気にせず、短時間で質の高い仮眠を取りたい時に重宝するアイテムです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | aimeve 3D立体アイマスク |
| 特徴 | 目の周りを圧迫しない立体構造。高い遮光性で、日中の移動でも周囲を気にせずリラックス。 |
| 参考URL | Amazon商品ページ(参考) |
Cloudz コンパクトトラベルブランケット
冷房が少し強く感じるときや、足元を温めたいときに便利なのがコンパクトに収納できるブランケットです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Cloudz コンパクトトラベルブランケット |
| 特徴 | 非常に軽量で柔らかい素材。畳むとクッションとしても使える収納ケース付き。 |
| 参考URL | Cloudz 公式サイト(英語) |
無印良品 綿混天竺携帯用ルームシューズ
グリーン車のフットレストを最大限に活かすなら、靴を脱いでルームシューズに履き替えるのが最もリラックスできる方法です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 綿混天竺 携帯用ルームシューズ |
| 特徴 | 折りたたんでコンパクトに収納可能。肌触りの良い綿混素材で、自宅のようなリラックス感。 |
| 公式サイト | 無印良品 公式サイト |
特急ひたちのグリーン車の設備と過ごし方をチェック
グリーン車を使いこなすためには、座席周りの設備を事前に把握しておくことが大切です。特急ひたちは全席指定となっており、車内設備も非常に近代的なので、初めての方でも迷うことはありませんが、ちょっとしたコツを知るだけで過ごし方の質がさらに向上します。
座席配列と座り心地の特徴を押さえる
特急ひたちのグリーン車(5号車)は、通路を挟んで左右に2席ずつ並ぶ「2+2」の座席配列になっています。合計で8列(一部欠番あり)しかないため、非常にこぢんまりとしたプライベート空間のような造りです。座席は落ち着いたグレー系のカラーで、高級感のあるファブリックが使用されています。
座り心地に関しては、普通車よりも背もたれが高く、体を包み込んでくれるような安心感があります。特筆すべきは、座面がスライドする機能です。リクライニングを倒すと、それと連動して座面が前方に動き、腰への負担を和らげるような姿勢を作ってくれます。この絶妙なフィット感があるからこそ、長時間座っていてもお尻が痛くなりにくいのです。
荷物置き場と足元スペースの使い方
グリーン車内には、座席上の荷物棚だけでなく、車両の端に大型の荷物置き場が設置されています。スーツケースなどの大きな荷物がある場合は、こちらを利用すると座席周りを広く使えます。座席上の棚も奥行きがあり、一般的なビジネスバッグやリュックサックであれば余裕を持って収納できます。
足元のスペースは非常に広いため、前の座席の下にバッグを置いても、十分に足を伸ばすことが可能です。さらに、グリーン車特有の装備としてフットレスト(足置き)があります。これは裏表で仕様が異なり、靴を履いたまま使う面と、靴を脱いで使えるカーペット面があります。長距離移動の際は、靴を脱いでカーペット面を利用すると、足の疲れが驚くほど軽減されます。
仕事・読書・仮眠に向くシーン別のコツ
ビジネスで利用する場合、背面テーブルの広さが重要になりますが、ひたちのグリーン車はパソコンを置いても左右に余裕がある大型テーブルを採用しています。また、肘掛けの内側から引き出せるインアームテーブルもあり、飲み物やスマートフォンを置いておくのに便利です。テーブルを2つ併用することで、作業効率を上げることができます。
読書を楽しみたい方には、読書灯が役立ちます。座席の肩部分に設置されており、手元だけを明るく照らせるため、周囲に迷惑をかけることなく集中できます。また、仮眠を取りたい時は、可動式ヘッドレストを両サイドから少し内側に曲げてみてください。頭が固定され、眠りやすくなります。静かな車内環境を最大限に活かして、自分のペースで過ごしましょう。
コンセントやテーブル周りの便利ポイント
特急ひたちは全席にコンセントが完備されています。グリーン車の場合、コンセントはセンターコンソールの前面(隣の席との間)に設置されています。抜き差しがしやすい位置にあるため、移動中にスマートフォンやパソコンの充電が切れる心配はありません。
また、窓際の席であれば窓枠のスペースも活用できます。飲み物や小さな小物を置くのにちょうど良い広さがあります。車内には無料Wi-Fiも飛んでいるため、インターネット環境も整っています。ただし、トンネル内などは電波が途切れることもあるため、重要な作業は電波状況が良い区間で行うのがコツです。こうした充実した設備が、グリーン車での時間をより有意義なものにしてくれます。
特急ひたちのグリーン車の料金と予約のコツ
グリーン車に乗るとなると、やはり気になるのが料金と予約の方法です。特急ひたちは「全車指定席」というシステムを採用しているため、事前に座席を確保する必要があります。賢く予約することで、少しでもお得に、そして希望の席で移動を楽しむことができます。
料金の仕組みは乗車券と特急料金で決まる
特急ひたちのグリーン車を利用する場合の料金は、「乗車券」+「特急券(指定席)」+「グリーン券」の合計で計算されます。JR東日本の常磐線特急は、普通車に関しては「自由席」がなく、全て指定席の料金体系になっていますが、グリーン車はその特急料金にさらにグリーン料金が上乗せされる仕組みです。
例えば、品川・東京・上野から水戸まで利用する場合、グリーン車の追加料金は、普通車の指定席料金にプラスして約2,000円から3,000円程度(距離によって変動)となります。この金額を「高い」と感じるか「妥当」と感じるかは人それぞれですが、得られる快適さと時間を考えれば、コストパフォーマンスは決して悪くありません。自分へのご褒美や、仕事のコンディション調整として利用する価値は十分にあります。
えきねっと予約とチケットレスの流れ
最も便利で推奨される予約方法は、JR東日本の予約サイト「えきねっと」の利用です。えきねっとから予約すれば、駅の窓口に並ぶ必要がなく、スマートフォンの画面上で好きな座席を選ぶことができます。特に「えきねっとチケットレスサービス」を利用すると、紙の切符を受け取る手間が省けるだけでなく、100円の割引が適用されるのでお得です。
チケットレスの場合、購入後はそのままICカード(Suicaやパスモなど)で改札を通り、予約した座席に座るだけです。車内での検札も、座席の上のLEDランプが予約済みを示す「緑色」に点灯していれば、原則として行われません。ただし、グリーン車の場合は念のため車掌さんが確認に来ることもありますが、スマホの購入画面を見せるだけで済むので非常にスムーズです。
おすすめの座席位置と選び方の基準
座席を選ぶ際の基準として、景色を楽しみたいのか、静かさを優先したいのかを考えましょう。常磐線は、進行方向の右側(下りの場合は東側)に太平洋が見える区間があります。海の景色を堪能したいなら「D席」を選ぶのがおすすめです。逆に、日差しを避けたい場合や落ち着いて作業したい場合は「A席」を選ぶと良いでしょう。
また、車両の端の席(1番や8番など)は、人の出入りが気になることがありますが、壁側にコンセントがあったり、足元がさらに広かったりする場合もあります。静かさを最優先するなら、中央付近の4番から6番あたりの席が、出入り口から離れていて最も落ち着きます。えきねっとのシートマップを活用して、自分の好みにぴったりの場所を確保してください。
混雑しやすい時間帯と予約タイミングの目安
特急ひたちは、朝の通勤時間帯(上り)と夕方の帰宅時間帯(下り)が非常に混雑します。特に金曜日の夕方や、土日の観光シーズンの午前中は、グリーン車も早い段階で満席になることが多いです。予定が決まっているのであれば、乗車日の1ヶ月前から予約が可能なので、早めに確保しておくのが安心です。
一方で、平日の日中などは比較的余裕があるため、当日でも予約が取りやすい傾向にあります。「今日は少し疲れたから、帰りはグリーン車にしよう」と思いたった時、駅に向かう途中でスマホからサッと予約できるのがチケットレスの強みです。混雑状況はえきねっとでリアルタイムに確認できるため、空席状況を見ながら柔軟にクラスを選択するのも、スマートな旅のテクニックと言えます。
特急ひたちのグリーン車を上手に使うまとめ
特急ひたちのグリーン車は、広い座席、静かな車内、そして充実した設備を備えた、移動時間を豊かにしてくれる最高の空間です。普通車との差額以上の価値を感じさせてくれるその快適さは、一度体験するとクセになるかもしれません。えきねっとを活用してスマートに予約し、今回ご紹介したおすすめアイテムをカバンに忍ばせて、自分だけの贅沢な時間を過ごしてみてください。仕事も休息も、移動中の過ごし方一つで、その後のパフォーマンスが大きく変わるはずです。
